アンパル湿地にある神田橋(はいがー橋)は毎週のように出向くところ。子猫の鳴き声が橋の下からするものの姿は確認できず、しかし鳴き声だけはしっかりしている。次の週末には姿を見せて脚にまとわりつくも、いつしか姿を消した。またまた次の週末にチュッチュッと舌打ちすると、さっと足元にやってきて離れなくなってしまった。抱き上げるとずいぶん痩せていて、これでどうして大きな声を出せるのかと思っているうちに胸にしがみつかれてしまう。小学生の頃、捨て猫を母親に飼ってもいいかと交渉していていたことを思い出しているうちに、こいつは自動車の助手席に乗っていた。
「あんぱる」と命名したこの子猫、私の長期不在中はどうしようもなく、飼ってくださいチラシを作成し、何箇所かに張って、2週間待つ、というか飼っていた。
携帯電話に「子猫のことですが…」と若い女性の声、「20分後に公園のバスケットコートに連れて行きます!」と、陽だまりで眠りこけている「あんぱる」と彼の所帯道具を身支度して待合わせの公園に。
軽自動車から降りて、こちらにやってきたのは私のシャツに潜り込む「あんぱる」を優しい眼でみている女性だ。そして、青年もやってきて、「小さな子どもがいるけど、張り紙で見た子猫がかわいいので、いいですよ。」と。やたら私の体にしがみつく「あんぱる」だったが、かわいいねといってくれた若夫婦にお願いした。
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by obt55555
| 2007-10-21 19:48
| 石垣生活風景